いい話を、子どもたちに!【いい話を集めたブログ】

いい話をたくさん子どたちに聞かせたいと思い、古今東西からいっぱい集めました。寝る前にスマホで読み聞かせできます。大人の気分転換にもどうぞ。

2019-06-16から1日間の記事一覧

「プレゼントはヘアピン」(読了時間:約7分)

私が七歳のときのことです。私は、母が誰かに「明日は、三〇歳のお誕生日なの」と言っているのを聞きました。 とっさにふたつのことが頭に浮かびました。ひとつ目は、母にも誕生日があるなんて知らなかったということ、ふたつ目は母が誕生日プレゼントをもら…

「ニンニク療法」(読了時間:約6分)

ぼくが母のことを思い出すとき、まっ先に目に浮かぶのは、台所でいろんな材料を混ぜ合わせながら何やら強力な薬を作っていた姿だ。 母は読み書きはできなかったけれど、その頭の中には、昔から伝わる庶民の知恵がぎっしり詰まっていた。 母には、死の国から…

「黄金の秋」(親用読み物)読了時間:約7分

果実が熟したことを知るのは、それが木から落ちるときである。 アンドレ・ジッド 私は娘を幼稚園に連れて行ったつもりだった。なのに、大学の寮なんかで何をしているんだろう? これは私が娘のお昼寝用に作ってあげた毛布だったはず......。その毛布をなぜ、…

「成功って何だろう」(読了時間:約1分)

成功って何だろう? しょっちゅう、うんと笑うこと 知的な人たちの尊敬と 子どもたちの愛情を勝ち得ること 誠実な批評家に認められ 友人にだまされても、裏切りに耐えること 美しいものに感動すること ほかの人たちの最高に良いところを発見すること 健やか…

「人生って」(読了時間:約5分)

人生で大切なのは、お互いにどういう態度で接するかっていうこと。 ハナ・アイバンホー、一五歳 うちの高校では、二年になると女子だけの泊まりがけミーティングがある。人生のこと、それぞれの悩み、学校での心配ごと、友だちのこと、ボーイフレンドのこと…

「好きになることから」(読了時間:約7分)

よく知れば知るほど、許せるようになる。深く感じる人は、生きている人すべてのために感じている。 マダム・ド・スタール 私が大学院に通っていたころ、親友のクレイグは、行く先々でエネルギーを与えてくれた。 相手が誰であってもきちんと話を聞いてくれる…

「泣いてもいいよ」(読了時間:約4分)

誰かと親友になるには、たくさんの理解と時間と信頼が必要だ。これから未知の人生に立ち向かおうとするとき、友だちは最高の財産だ。 エリン・ミラー、一八歳 昨夜、何年ぶりかで彼女に会った。見るも無惨。髪は脱色して、ほんとうの色がわからない。ふるま…

「輝く明かりを」(読了時間:約4分)

誰かに太陽の光を届ける人は、自分自身もその光を浴びずにはいない。 ジェームズ・M・バリ もう三十年以上も前のこと、ぼくは大きな高校に通う二年生だった。生徒数は二百人、そこはまさしく人種のるつぼだった。学校は荒れていた。 ナイフ、鉄パイプ、チェ…

「家への長い道」(読了時間:約4分)

経験、それは最も厳しい教師だ。だが、そこから学ぶことは大きい、そう、ほんとうに大きい。 C・S・ルイス わたしが一六歳のとき、ある朝、父が三十キロ近く離れた町まで自動車を運転しないかと言った。運転を習ったばかりだったわたしは、喜んで承諾した。 …

「ホットドッグをどうぞ」(読了時間:約3分)

ささやかな親切が、どんなに大きな幸福をもたらすかわからない。 ブリー・アベル その日は絶好のピクニック日和だった。わたしたちは、小さな公園でホットドッグを買った。 お金を払おうとしたとき、びっくりするようなことが起こった。「ちょっと冷えちゃっ…

「ぼくも行かないさ」(読了時間:約8分)

1957年、わたしは十三歳で、貧しい黒人少年だった。母は病院で夜勤、父は石炭トラックを運転していた。もちろん、アメリカン・ドリームとはほど遠い生活だった。 それでも、ワシントンへの卒業旅行の話を聞いたとき、自分は行かれないとは考えなかった。…