いい話を、子どもたちに!【いい話を集めたブログ】

いい話をたくさん子どたちに聞かせたいと思い、古今東西からいっぱい集めました。寝る前にスマホで読み聞かせできます。大人の気分転換にもどうぞ。

ちょっといい話~大人用~「世界一の両親」(読了時間:約4分)

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ある女の人が学生の頃に強姦されました。

男性不信になった彼女はずっと男性を避けていましたが、

会社勤めをしているうちにそんな彼女に  熱烈にアタックしてくる人がいました。

その男性の優しさや「こんな自分でも愛してくれるんだ」という気持ちから、

彼女も彼と交際を始めました。

  

そして交際を重ねて二年、ずっと清い交際を続けてきた彼が彼女をホテルに誘いました。

彼女は「大好きな人とできるのだから怖くない」と自分に言い聞かせましたが、

やはりベッドの上で  パニックを起こしてしまったそうです。  

その時、彼は彼女が泣きながら切れ切れに語る辛かった過去を辛抱強く穏やかに聞き、最後に  泣き伏してしまった彼女に「ずっと大変な事を一人で抱えてきたんだね」と頭を撫でたそうです。

そして彼女の頭を一晩中撫で続けながら、彼女に語りかけていたそうです。

「これからはずっと俺が守るから。もう怖い思いはさせないから」

「焦る事は無いよ、ゆっくりと分かり合おう」  

「君はとてもキレイだよ、ちっとも汚れてなんかいないよ」

「ごめんなさい」と繰り返す彼女に、彼は一晩中優しく語り掛け

「いつか、君が僕との子供が欲しいと思う時まで、心で深く分かり合っていこうよ。

 僕が欲しいのは君の体じゃなくて君自身だよ」と言い、

その後彼女と結婚するまでの五年間、おでこにキスくらいまでの清い交際を続けました。



 そして結婚してからも焦る事無く、

 ようやく初夜を迎えることができたのは結婚後二年経ってからだったそうです。

 そして、私と弟が生まれました。

 

弟が二十歳になるのを待って、母が初めて子供二人に語ってくれた話でした。

 その話を聞いたとき、母の苦しみや父の愛情、そしてそれに母がどれだけ癒されたのか、

今ここに  自分の生がある事のありがたさを知って、ボロボロと泣きました。

さらにその後、父とその件について話した事があったのですが、

ホテルでの一件の後  父は結婚してから母を一人にする事のないように自営業を始めるため、

五年間貯金をしたそうです。

開業資金、結婚資金が貯まって、母にプロポーズをした時も

「一生子供が作れなくてもいい」と思っていたそうです。



実際、振り返ってみても父と母はいつも一緒にいた所しか思い出せません。

そんな両親も今はこの世にはいません。

二年前に母がすい臓ガンで、昨年父が脳卒中でこの世を去りました。

母の命日に位牌を抱いたまま冷たくなっていた父を見て、弟と二人号泣しました。

「お父さん、本当にお母さんのことが大好きだったんだね」と

大の大人が葬式で  わぁわぁ泣きました。

法事まで母を一人にできなくて同じ日に亡くなったんでしょうか。

私たちを叱る時、精一杯厳しくしようとして、出来なくて、目に涙を浮かべながら

一生懸命大きな声を出していた父と、大きくなって「恥ずかしいよ」と文句を言っても

私たちの頭を良く撫でてくれた母。

本当に最高の両親でした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・
2チャンネル掲示板の話より

池田龍三氏「ちょっといい話」より

ちょっといい話~大人用~「自責の人と他責の人」(読了時間:約4分)

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江上治氏の心に響く言葉より…


私たちは、チャンスに恵まれるときもあれば、不運な目に遭(あ)うときもある。

会社員であれば、希望しない部署への異動や転勤がある。

会社そのものが倒産することもあるかもしれない。

プライベートでは家族の病気も不運であるし、事故に遭うこともある。

こうした逆境や苦難は、誰でも避けたいものだ。


だが、不運に遭遇したとき、これをどうとらえるか。

じつは、そこが億単位の年収を稼げるか、ミリオネアになれるかの試金石なのだ。

どのような出来事であれ、「起こったことは、すべて自分のせい」と

考えられる人は、不運をチャンスに変えられる人である。


私は、それをある顧客から教わった。

東海地方で医療法人を経営するY理事長だ。

私がY理事長から教わった話とは、次のような内容だ。


起こった不運を他人のせいにする「他責」と、自分のせいだと考える

「自責」でいえば、稼ぐ人の思考の根底には、つねに「自責」がある。

社員を雇っている経営者であれば、100パーセントが自分の責任と思える人でなければ、とてつもない年収を稼ぐ人にはなれない。

たとえば社員にやる気がないという問題や、社員が休みがちという問題が起こったとする。

その場合でも、それは、そういう境遇しか与えられない経営者の責任だ。


夫婦の関係においても同様。

夫婦の間ですれ違いがあったときに、相手のほうが悪いと思うから、問題が起きるのだ。

そうではなく、たとえば奥さんが食事をつくらなかったとしたら、

奥さんをそのような気分にさせている自分が悪い。

家に帰ったときに、奥さんの機嫌が悪かったとしたら、それも自分が悪い。

もしかして、「ただいま」という自分の声が暗かったのかもしれない。


ぜんぶ自分が悪いのだと、まずは思え。

そうすれば、自然と解決策が生まれてくる。


ところが、相手のあそこが悪い、ここが悪いと言い出すから、

何の解決にもならず、同じ諍(いさか)いを繰り返す。

自分にとっての新しい気づきがないだけでなく、人間的な成長もなくなる。

自分が成長しないどころか、どんどん後退していくことになるのだ。


つまり、とても自分のせいとは思えないような不運に遭っても、

すべてが自分のせいであると自然に考えられるのが、稼ぐ人の思考である。

ほかの誰のせいでもない。

自分が引き受けていくしかないと思えば、すべてに覚悟を決めて向き合うことができる。

すべてを自責と考えることができる人は、何があってもポジティブに解決策を考えていける人でもある。

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『プロフェッショナルミリオネア』 プレジデント社

池田龍三氏「ちょっといい話」より

ちょっといい話~大人用~「亡くなっているはずの娘さんから自筆の手紙が届いた」(読了時間:約5分)

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震災直後から、福島県浜通りの方へ通うことが多くなりました。
もちろん会津若松の方にも行くようにしています。
福島全体が辛いのです。

地方に住む眼に障がいがある方が、諏訪中央病院であたたかな若い医師を
育ていつか福島県に送り込んで欲しいと、若い医師の研修のためにたくさんの寄
付をしてくださいました。
ビックリするような額でした。ありがたいことです。

福島県会津若松に講演に行ってきました。
講演が終わり、講演会場で僕の本にサインをしていると、ある中年の女性から
声をかけられました。
「古い本ですけど、サインをしてくださいますか。娘の本棚にあった『がんばら
ない』です」
「いいですよ。喜んで」

「娘はリンパ性白血病で亡くなりました。娘は病気と戦いながら、先生の本を読
んでいたようです。サインをしていただいて、娘の仏壇に手向けたいと思います」
白血病の治療を受けながら、苦しみを僕の本で耐えていたのだ。

ありがたいことです。光栄なことです。

合唱部で活躍していた女の子。高校2年の時に急性リンパ性白血病と診断され
ました。
よく勉強し、友達思いでみんなから好かれていました。
病気との闘いは1年半続きました。途中、大腿骨骨頭壊死が起き、
病気との闘いは熾烈を極めました。
白血病の治療中に抗がん剤と一緒に使ったステロイドが影響したのかもしれません。

高校3年の卒業式を前にした1月1日、娘さんは17歳と10か月の短い命を終え
ました。
亡くなった後、ご両親が放心状態でいる時、なんと友達が娘さんの手紙を届け
てくれました。

亡くなっているはずの娘さんから自筆の手紙が届いたのです。
亡くなる9か月ほど前に、もしものことがあった時に両親に渡してほしいと、
大親友に手紙を預けていたのです。すごい子だな、と思いました。

「お父さん、お母さん、今ままで大切に育ててくれてありがとう。今は父
さんとお母さんがこの手紙を、読まなくてもいいようにと願いながら書いてい
ます。
でも、の手紙を読んでいるということは残念な結果だったんだね。でも、
ここまで自分なりに努力してきたんだから、もう休んだっていいよね。
私は後悔してないよ。
こんな病気になって不幸だって思ったこともあった。
だけど今は全然不幸なんかじゃない。幸せだよ。
だって、たくさんの優しさに出会えたから……。
お父さんとお母さんに愛してもらい続けた娘より」

読んでいて、泣きそうになりました。17歳の女の子がどんな思いで書いていた
のか。自分の万が一の時のために、ご両親に手紙を書いていたなんてすごい。自
分の亡くなった後、両親がどれほど悲しみ苦しむかを、彼女はお父さんやお母さ
んの身になって考えたのだろう。あたたかな優しい子です。
つらく冷え切った心が、慈しみによってあたためられていく。もちろん簡単な
ことではありません。でも、人間だからできることなのです。
優しさやあたたかさは、循環されていきます。

誰かのために生きるのは漠然としています。どう生きたらいいのか見えてこな
い時は、まず、周りにいる大切な人のために生きてみてください。
なんとなくマンネリになっている人間の関係に、もう一度気合いを入れて、子
どものためにとか、夫のためにとか、妻のためにとか、親のためにとか、本当に
好きな人のためにとか、優しさを注ぎ込んでみるのも一つの生き方です。

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「1%の力」鎌田實著 河出書房新社

池田龍三氏「ちょっといい話」より

 

ちょっといい話~大人用~「深夜の牛丼屋に、ボロボロの親子が入店」(読了時間:約18分)

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話題の記事をご紹介させて頂きます。

少し前、資格とりたくて数年勤めた職場を退社して、フリーターしながら資格の勉強してた。

バイト先は牛丼屋で、基本は22時から朝までのシフト。

2年前のちょうど今時、深夜1時頃にある父子が客できたんだ。

父親は30代くらい。子供は女の子でたぶん2才~3才くらいかな。

深夜にもかかわらず女の子は眠い感じがなく活発に喋ってた。 お冷を持っていったら父親「ちょっと注文考えさせて下さい」と。

当時は1人シフトで地方都市の国道沿いの店なもんで他に客は無し。父子の会話が明瞭に聞こえてきた。

娘「これナホちゃん食べたいなー」父「ナホはこれ食べたいんだなー (財布の中身見て)いいよ、これ頼もうか!」

娘「ぎゅどんておいしいー?」

父「うん、すごくおいしいよー!」

呼び出しが鳴ったので注文を取りに行った。

父「すいません、この(小盛の牛丼)をひとつください」

俺「他にご注文は?」

父「以上です」

お金ないのかなーと思った。

この父子をよく見れば、
 父親はけっこう着古したスラックスにヨレヨレのYシャツ。
 娘はもう5月も終わる時期なのに
 スウェットっぽいズボンに毛玉いっぱいついた長袖。
 荷物は汚い大き目のリュックひとつ。

明らかに何日かは風呂も入ってないなって感じの風貌だった。

まあでも仕事は仕事なのであまり気にせず、
すぐに牛丼を持っていった。
 案の定、父親は全く食べずにすべて娘に食べさせていた。

父「ナホ、おいしいか?」

娘「おーいしー!とうっちゃん、とうちゃんは食べないのー?」

父「父ちゃんもうお腹いっぱいだから、ナホちゃん全部食べてな」

やばいこれ、なんかコントとかでよく見るアレじゃん!
こんな親子が実際にいるとは・・・・不憫だ・・・
明らかに家も無く職も無くみたいなアレだわな。

さらによく見ると、父親の頬はコケていた。
 娘はちょっと髪の毛がボサボサだけど
 かわいいおかっぱ頭の女の子。
この子に十分に食べさせるために
本当に頑張ってるんだろうなとか思った。

でもいくら1人シフトとはいえ
「これはサービスです」とか言って
並盛1杯おごってやるとかは考えてなくて、
 会計済ませたら出て行くだろうぐらいに思ってた。

そしたら、お腹一杯食べた女の子がすごく眠そうにしてる。
これはもう長時間滞留だね!
 5分ぐらいで寝てしまうんだけど、
それまで色々と父子で会話してた。
 「かあちゃんとねんねしたい」とか
「とうちゃん、かあちゃん迷子かなあ」とか。

ちょっと話が見えないんだが、どうやら母親はいないらしい。
 眠そうにしながら「かあちゃん・・・」とか呟くの聞いてたら
 なんかすげえ不憫に思えてきて、
 少し偽善っぽい感情が芽生えてきた。

女の子が寝てしまってから
自分の車に常備してるブラケットを取りに行き、
 店に戻って父親に渡した。

俺「あの、これ娘さんにかけてあげてください」

父「えっ!あっ、いや、すいません、ほんとにすいません・・・
 ちょっとこの子眠れたらすぐ出て行きますんで・・・・」

俺「いつも深夜はほとんどお客さんいないんですよ。
 起きるまで大丈夫ですよ」

父「すいません、ほんとにすいません」

隣りの椅子と膝枕で女の子寝かせた父親が、
 俺が横通るたびに「すいません・・・」って頭下げるんだよ。
どんだけ低姿勢なんだよと。
たぶん家とかも無い感じなんだろうな。
 徒歩で来てるし。

結局女の子は6時前に起きて、
 父親はペコペコ頭を何度も下げながら店を出て行った。
 俺はシフトが6時までだったので、
 交替のバイトに引き継いだ後、6時15分頃に退勤した。

で、車で国道に出て
300mくらい自宅の方向に走ったら、父子がいた!
 娘の手をつないでとぼとぼと歩いている父親の姿が見えた。
ちょうど通り過ぎるあたりで父親が女の子を抱っこしていた。

なんかね、父親の体に力が入ってないんだよね。
たぶん1日とか2日なにも食べてないような感じ。
フラフラしてるのに女の子を抱っこしようとしてるし。

で、いてもたってもいられなくなったので
 ちょっと先に車を停めて、父子のところに走っていった。

俺「そんなフラフラじゃ娘さん落としちゃいますよ」

父「え、あ、大丈夫です・・・・
 え、さっきの牛丼屋の店員さん?」

俺「いや店内から気になってたので・・・
失礼ですけど行く宛てあるんですか?」

父「え、いやー、この子の母親のところに・・・・」

俺「お母さんの居場所ってどこです?」

父「・・・・・(誤魔化し笑い)」

俺「あの、俺朝食まだなんですよね。
で、帰り道のマックでなんか食べようかと思ってたので、
 一緒にどうですか?」

父「あのー、お誘いありがたいんですけども、
 今持ち合わせがないので・・・」

俺「持ち合わせがないなら
娘さんの朝ごはんが買えないじゃないですか。行きましょうよ。
 娘さんの朝ごはん御馳走しますから」

父「そんな!見ず知らずの方に食事を御馳走して貰ったら」

俺「いやそんなこと言っても娘さんはお腹すくでしょう?
じゃあ行きましょ!」

という会話があって、
 無理矢理車まで連れて行き、マックへ行った。

車の中では父親がずっと謝りっぱなしだった。

「いやいいですよ。1人でご飯たべるより
3人で食べた方が美味しいし」

「すいません、ほんとすいません・・・」
の繰り返しw

マックに入って、
 女の子に「ホットケーキすき?」と聞くと
「・・・・すき・・・」とのこと。

なのでホットケーキの朝マックハッピーセット
自分のマックグリドルのセット、
それに父親の分で自分と同じものと
 ソーセージエッグマフィンのセットをもう一つ。

この父親、本当に謙虚というか欲が無いというか、
そんだけ頼んでも自分の分は無いと思っていたらしい。

カウンターで「お水1ぱいもらえますか」とか言ってやんの。
いや2人分は貴方のですって言ったら

「そんなのいらないです、すいません、すいません」って。

とにかく合計4人前を注文して、
 会計して品物もらって席に着いた。

俺「俺、マックグリドル好きなんですよね。
で、ナホちゃんにはハッピーセット
あとの残りはお父さんのです」

父「え、なんで?そんな、悪いです。
 私このハッシュポテトあれば・・・」

俺「そんなちょっとじゃナホちゃん抱っこできませんよ。
ハイ食べて!」

その後父親に泣かれた。
こんな厚意に出会ったことないって言って。
なんかね、父親も不憫だけど、
ナホちゃん(偽名)がもっと不憫でならなかったんだ。

その後、食べながらなんでこんな状況になってるかを聞いた。
どうやら3ヶ月くらい前までは
夫婦とナホちゃん以外にもう一人妹がいたそうだ。

ナホちゃんは父親にそっくりで(事実そっくりだった)、
 妹は母親似。

奥さんは妹の方を溺愛していて
 ナホちゃんにはかなり冷たく当たっていたとのこと。
そして3ヶ月前、奥さんは妹(次女)だけ連れて出て行った。

父親の勤務先は折からの経営悪化で希望退職を募っており、
 父親はそれに応じた。
というか応じざるを得ない状況に追い込まれて退職した。

わずかな退職金と家計を握っていた奥さんは
全てを持って蒸発した。
 手元に残されたお金は数万円。

そこで父親は痛恨のミスをしていた。
 退職の月にすぐ振り込まれるはずの失業手当の振込先を
家計で使っていた(奥さんが握っていた)
 父親名義の口座にしてしまった。

もちろん振り込まれたお金は下ろせるはずもなく、
 奥さんが速攻下ろしてしまった。
もちろん家賃も払えずにアパートは追い出されたと。

そこまで聞いて、
この父親にも色々問題あるなあと思った。

娘を一人守らないといけないのに詰めが甘すぎる。
でもそんなこと言ってられない。
 父親はともかくナホちゃんには
三食ご飯を食べさせて着る物もなんとかしなければいけない。

事実、もう何日も風呂入ってなさそうだ。
 車に乗せたときに思った。ふたりとも、臭い。

とりあえず空腹を満たしたので、我が家に連れて帰った。

父親は相変わらず「いやそんなご厚意は!」
とか言ってたけど問答無用。
 「とにかくナホちゃんをお風呂に入れてあげましょうよ」と。

我が家はごくフツーの1DKアパート。
 8畳の洋間と狭いDK、それに風呂とトイレ。

ついてすぐにナホちゃんに
「ナホちゃん、しばらくここがナホちゃんのおうちね」

ナホちゃんはあんまりよくわかってないようだったけど、
 「ここ、ナホちゃんのおうちー?」とかいいながら
 ローテーブルのところにちょこんと座って
部屋中を見回していた。

偶然冷蔵庫にカルピスがあったのでそれを飲ませながら、
とりあえず父親と話をした。

父「もうほんとにすいません!こんなご恩をいただいて・・・」

俺「何言ってんですか!
とにかくナホちゃんが不憫なんですよ
 お父さん、とりあえずナホちゃんと
 お風呂入ってきてください」

お風呂からはナホちゃんの
楽しそうなキャッキャした声が聞こえてきた。

俺ももう33才なんだが、
もし結婚してたらこれくらいの子がいても
 おかしくないんだよね。
なんかちょっと家庭的な雰囲気を味わえた。

ここで俺は一つ決断をしていた。
この父子をうちにしばらく住まわせて、
 父親の職探しと住居探しをさせようと。

まずは職探し。定職について収入が入ってから住居探しだな。

この父親は両親も亡くし、
 親戚も絶縁していて行くあて無いらしく、
 蒸発した母親方も頼れないとのこと。

じゃあ新しい生活を2人で始めないといけない。

俺には姉がいて、結婚した旦那が借金を作って離婚し
一人娘と一緒に出戻りしてるから
 そういう苦労は少しは分かっているつもりだ。

その申し出に、
 父親は泣きながら何度かありがとうございますって言ってた。

俺は週4回の牛丼屋の夜勤以外は
家で資格の勉強をしていたから、
 父親が職探しをしている間くらいは
 ナホちゃんの相手をしてあげられる。

俺の当時の収入は、バイト代が手取りで月14万と
退職前の預金が200万ほど。
 半年くらいは父子を住まわせるくらいはできた。

もし自分の金銭的な状態が厳しかったら
 とてもこんな提案はできなかったけどね。

資格試験も年2回あったから、
 1回(半年)くらいは延期できる。
ナホちゃんが笑顔でキャーキャー言ってる姿を見ると、
それくらいは許容できると思った。

風呂上がり、ナホちゃんが裸で走り出てきた。
それをバスタオルで捕まえて拭いてあげた。
あー俺、なんか父親みたいとか思いながら体を拭いていた。

昼食は簡単に俺が作り、
 父親にはその後ナホちゃんと一緒に昼寝してもらった。
 見ている限り、父親はゆうべから寝てなかったようなので。
 父親は夕方になっても寝続けていた。
いったいどんだけ寝てなかったんだ・・・。

先にナホちゃんが起きて、俺が遊びの相手をした。
どうやら2才らしく、2才児の遊びなんてわからないので、
とりあえずお絵描きをした。
サインペンしかなかったけど、
ぐちゃぐちゃに塗りつぶしたり顔らしきもの書いたり
2時間ぐらいはお絵描きしていたと思う。

夜7時頃、俺の彼女が駆け付けてくれて、
ちょうど父親が起きた。
 相変わらず「すいません、すいません」って言いながら。
 近くのファミレスで4人で夕食をとりながら、
 今後の事を話した。

明日はまず父子の服や生活物資を買い出しして、
それから職探しをすること。
 可及的速やかに仕事を探して就き、
 収入を得て自立できるようなら部屋を探す。
 猶予は4ヶ月。(ほんとは半年でもよかったけど)
それまでに必ず探すこと。

翌日、4人で市内のショッピングモールに行った。
まずはフランチャイズの子供服店で
 ナホちゃんの服を一式揃え、そのあとで父親の普段着と
就職活動用のスーツなんかを買った。
さらに生活必需品も3倍必要なので、色々と買い足した。
その日だけで全部で7万円ぐらいつかったかな。

彼女が「子供生まれたときの予行」
とか言いながら一人張り切ってたな。
それって結婚前提かよ・・・・。

少しオサレな子供服店で、
ナホちゃんに俺と彼女からワンピースをプレゼントした。
 子供服のプレゼントなんて、姪っ子に買ってあげて以来だ。

その後の生活は、
なんかこう、娘ができたような騒がしさだった。

最初は知らないところに連れてこられて
緊張していたようだが、慣れてくるにつれ、
 走り回るわ壁に壮大なアート書いてくれるわ、
ベランダで育てていた
 プランターの球根引っこ抜いてくれるわで
 なかなかの腕白っぷりを見せてくれた。

しかし父親はわずか半月で新しい仕事を見つけた。
 以前の職場と同じ工場の品質管理の仕事を見つけてきた。
 面接の結果、採用とのこと。

さっそく次の週から仕事に行き、
 完全な月給がもらえた2ヶ月後にはアパートも探してきた。

うちの部屋に来てから2ヶ月と19日後、
 父子は新しい部屋に引っ越した。

実は父親とは2才しか離れていなかったんだが、
 「お兄ちゃんっ!ばいばーい!」と
手を振りながら引っ越していった。

で、引っ越した先がうちのアパートの下階wwwww
 今でも少し成長したナホちゃんと遊ぶ日々が続いている。
 彼女も休日(平日休み)には相手をしてくれる。

そして今年の末には彼女が嫁に変わる。
 「ナホちゃんみたいに腕白な子が欲しい」
ともう今から言っている。
もうすでにナホちゃんが娘みたいな存在だから、
 子供ができても二人目みたいな感覚。

少し寂しいことに、
 結婚したらもうすこし広い部屋に引っ越す予定だ。
 今のアパートから歩いて2分ほどの近所だけどね。
 最初は車で10分ほどの
 マンションにしようかと言っていたんだけど、
 嫁が「やっぱナホちゃんの近くにいたいよね」
って言ったから、第二候補の近所に。

今月俺の娘が生まれ、
ナホちゃんと父親もお祝いに来てくれて騒いだあとにカキコ。

ちなみにナホちゃんの父親とは今でもいい呑み友達です。
 最初に買い物でつかったお金も
半年もかからず返してくれ、
そのお金で今度はナホちゃんが小学生に上がる時に
 ランドセルを買わせてくれと言ってある。

俺の人生に、全くの赤の他人が
家族同然に存在になったということで、
このスレに書き込みさせてもらいました。

 

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池田龍三氏「ちょっといい話」より 

ちょっといい話~大人用~「意味のないことは一つもない」(読了時間:約3分)

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足立幸子氏の心に響く言葉より…


頭は本当にロクなことを考えず、すぐ判断してしまいますから、ありのままを受け入れるためには、出来るだけ頭の中はボーッとさせておいた方がいいですね。

頭をボーッとさせているのは罪悪のように思っておられる方が、今まではたくさんいらっしゃたと思いますが、これからは出来るだけ頭はカラッポにしておいた方がいいです。


頭がボーッとしている時には、意識はハート(胸のあたり)にあります。

カリカリして頭にくるという時は、頭に意識がある証拠ですね。

ハートに意識があれば、頭には絶対にきません。

何でも「どうぞ」と、あるがままに受け入れられます。


ですから数字の計算とか、どうしても頭で考えなければいけない時以外は、なるべく意識はハートに降ろしておいた方がいいですね。

そうしますと本当に楽で、平安な気持ちになれます。


ボーッとしていると、確かに私の場合は、日常の行動の中で一見無駄と思われることを随分やってしまいます。

電車を乗り過ごしたりとか、反対方向に乗って行ったりとかは年中ですが、これも意味なくやっているわけではないのです。

ですから「意味のないことは何もない」と、とらえるかどうかなのですね。

私は今までの人生で「意味のないことは全くなかった」とわかった時、本当の意味で感謝の気持ちが出てきました。


「意味がない」と思ったら、本当に意味がなくなってしまいます。

ですから例えば、反対方向の電車に乗ってしまったことに気がついて電車から降りまして、「《おおもと》の部分で生きている私が、意味のないことをするはずがないじゃないか」と思って駅で色々見るわけです。

もしかすると誰かに出会うために、反対方向に乗った可能性がありますから見てみるのです。

誰も知っている人がいないと、今度はポスターとかを見るのですね。

そうすると、必要な情報が必ずあります。

「あー、このポスターを見るために、一駅反対方向に乗ったんだ」とわかるのですね。

ですから、何も無駄ではないのです。


無駄は一つもありませんから、無駄とするかどうかは、ご自分次第なのです。

いつも「無駄なことをしているわけがない。起こることは、全部意味があって起こっている」と、とらえられた方がいいですね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『あるがままに生きる』ナチュラルスピリット

池田龍三氏「ちょっといい話」より

ちょっといい話~大人用~「裁く者は裁かれる」(読了時間:約2分)

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小林正観さんの心に響く言葉より…


《裁く者は裁かれる  裁かない者は裁かれない  許す者は許される  許さない者は許されない》 (キリストのことば)


私は49歳のときにこんなことばを思いついて、31日カレンダーのとある1日の中に書いています。

「投げかけたものが返ってくる。 投げかけないものは返らない。 愛すれば愛される。 愛されなければ愛されない。 嫌えば嫌われる。 嫌わなければ嫌われない」


投げかけたものが返ってくるというのが、宇宙の大法則であるということに、私は49年かけてやっと気がつきました。

笑顔をずっと周りの人に投げかけていれば、いつの間にか自分の未来が笑顔に囲まれるのです。

そして、不機嫌をずっと投げかけていれば、いつの間にか不機嫌に囲まれるのです。


投げかけたものが返ってくる。

投げかけないものは返らない。


そういう事実に気がついたのでした。

キリストはなんと20何歳の若さでこのことに気がついていたようです。


「裁く者は裁かれる。 裁かない者は裁かれない。 許す者は許される。 許さない者は許されない」

このことがわかれば、自分の損得勘定として、人を裁かないほうがよさそうだということに気がつきます。

人を許したほうが得策であるということにも気がつきます。

そして、思いやりのある言動をとること、笑うこと、感謝することを、試してみたくなるでしょう。


こんな短いことばで、人生の非常に重要な部分を、すでに2000年も前にキリストは言い当てていたのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『心に響いた珠玉のことば』KKベストセラーズ

池田龍三氏「ちょっといい話」より

ちょっといい話~大人用~「グッド&ニューは運を引き寄せる」(読了時間:約3分)

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 精神科医、西脇俊二氏の心に響く言葉より…


スランプを脱出するためにチームで取り組める方法があります。

それは「グッド&ニュー」です。

やりすぎている人は余裕がなく、周りが見えていないため、ネガティブな思考に陥りやすいものです。

そんな時にお勧めなのが、この方法です。


グッド&ニューとは、24時間以内に起きたよかったこと(グッド)や、新しい出来事(ニュー)を、周囲の人と共有するミニゲームです。

参加者の前で、1人1分間以内に、順番に発表するゲームです。

だらだら長引かせないようにするため、参加者は立ってゲームに参加します。


「昨日、うちの近所にコンビニができました!」

「庭に美味しいトマトがなりました!」

「友人に肌がきれいだね、といわれました!」


このように、頭に浮かんだ日常の些細なグッド&ニューを参加者に発表します。

参加者は発表者の発言に対して、「おめでとう」という気持ちを込めて、元気よく拍手を送る決まりです。

発表者もまた、自分の発言に「やったー!」という気持ちを込めて、元気よく拍手しましょう。

グッド&ニューをやるメリットは、「明日、みんなの前で発表しなければならない」という気持ちから、自然にいいことを感知するアンテナがはれるようになることです。


たとえあなたが「いいことや新しいことなんて、そう毎日あるもんじゃない」と思っていても、探せば意外とあるものです。

今まで流してしまったのだと気がつき、自分は案外、グッド&ニューに囲まれているのだと実感できるようになります。


実は、私がグッド&ニューを最初に取り入れたのは、自閉症の子どもをもつお母さんたちの集まりでした。

グッド&ニューを始めるまで、お母さんたちは集まっては暗い顔をして、各々(おのおの)の悩み事を話していました。

お母さんたちの暗い顔が気になった私は、「じゃあ、みんなでグッド&ニューをやりましょう」と提案しました。

最初は馴れなかったお母さんたちも、グッド&ニューの回数を重ねるたびに、それまでの暗い雰囲気が一転、明るい雰囲気に変わり、会話も明るくなってきました。


次第に、お母さん方の会話から、「商店街のくじ引きで2等が出ました」「宝くじで1万円当たったの!」など、ラッキーな出来事が聞かれる機会が増えてきたのです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
『「やりすぎ」をやめれば全部うまくいく。』PHP

池田龍三氏「ちょっといい話」より

ちょっといい話~大人用~「可愛気のある言葉」(読了時間:約3分)

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萩本欽一氏の心に響く言葉より…


言葉のパンチを出す人って、どこの会社にもいる。

そういう人は、すぐに上司や同僚とケンカになって、職場の空気を悪くするし、

自分の立場も悪くする。

会社の中では「正論」が、危険なパンチになることがよくあるよね。


これは言い方が正しくないってこと。

言ってることが正しくても、言い方が正しくなければ、その日本語は正しくないし、

相手を気持ち悪くさせる。


「どうして、すぐにA社に連絡をしなかったんですか?

それは、A社が処理すべき問題であって、ウチがやるべきことではないでしょう。

莫大な時間と経費のムダですよ」

なんて、まくしたてる。


自分が言っていることに間違いはないと確信してるから、自信満々にまくしたてる。

こんなことがわからないなんて、どうかしてるんじゃないですか?

と言わんばかりに正論をぶつける。

言われているほうとしては、こいつの言っていることは正論であるんだけど…、

という気持ちすらフッ飛んで、ひたすらどこまでも気分が悪くなる。

こいつは人の気持ちのわからないヤツだ、人間として最低だ、というような気分を高める。


そうならないためには、どうすればいいのか。

正論を言うときには、その頭やおしりに、かわいげのある言葉を足せばいいの。

たとえば「ボクみたいな、いつもヘマばっかりやっている人間が言うのもなんなんですけど…」

のような言葉を頭にくっつけてみる。


感情が高ぶって、つい、頭に言葉を足すのを忘れたときでも、

おしりのところに「…なーんて、みなさんが先刻ご承知のことをエラそうに言っている自分が、

恥ずかしくなってきました」のような言葉を足せば、正論の破壊力が、ずいぶん緩和される。

頭とおしりと両方に、かわいげのある言葉を足せば、もっともっと緩和される。

自分なりにかわいげのある言葉を、いくつか用意して持っておくと、

自分も相手も会話で気持ち悪くなることがめっきり減るから、すごくいい。

言葉のパンチが、パンチじゃなくて、相手のほおをなでてるくらいの、ソフトな言葉に変わるからね。

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『人生が楽しくなる気持ちのいい日本語』ゴマ文庫
池田龍三氏「ちょっといい話」より

ちょっといい話~大人用~「最高の武器になる」(読了時間:約2分)

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お笑いコンビ、「南海キャンディーズ」の「山ちゃん」こと山里亮太さんが、


“人見知り”で悩んでいたことがあったそうです。


そんな山ちゃんを救ったのは、芸能界の大先輩「タモリ」さんのひと言だったようです。


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「タレントとしてテレビで成功するには、面白いだけではダメで、


その場がどういう状況なのかを感知する能力が必要。


『その場の状況の流れ』を感知できず、


どこでも同じノリでやってしまうヤツは生き残れない。


そもそも『人見知り』とは、他人の言動や反応をよく観察し、思いをめぐらせてしまうあまり、


『こんな事を言ったら嫌がられるのではないか』と、


相手のリアクションを想像してしまって相手としゃべれなくなってしまう人の事。


この『相手のリアクションに思いが及ぶ事』こそが、


『神様から与えられた素晴らしい才能』である。


もし、『こんな事を言ったら嫌がられるんじゃないか』がわかるなら、


逆に『これを言ったら喜ばれるんじゃないか』も想像できるはず。


だから、『人見知り』は、欠点どころか、タレントとして生きていく上で、最高の武器になる」


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「逆転スイッチ!」 西沢泰生 著  角川フォレスタ

池田龍三氏「ちょっといい話」より

ちょっといい話~大人用~「やればできるようには生んである」(読了時間:約1分)

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落語の世界には


「もっと良い頭に生んでくれたらよかったのに」


と親に文句をいう子供に対して


「やればできるようには生んである」


と見事にいい返す親の噺がある。


そう考えると、私たちは五体満足に生まれたことだけで、


十分過ぎるほどの資質に恵まれていることになる。


しかし、その後の努力を怠るから、せっかくの資質を才能として開花できない。


才能に恵まれる者と、恵まれない者とに分かれる原因なのだ。


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「営業の意味」 中村信仁 著 エイチエス株式会社

池田龍三氏「ちょっといい話」より

ちょっといい話~大人用~「あなたの心は、部屋に現れる」(読了時間:約2分)

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あなたの心は、必ず環境に表れています。

あなたの部屋はキレイですか?汚いですか?

お風呂場はカビだらけではありませんか?

トイレは黄ばんではいませんか?

洗面所は髪の毛や水垢で汚れていませんか?

鏡は、歯磨き粉がこびりついたままになっていませんか?

キッチンは油でギトギトしていませんか?

冷蔵庫のなかには賞味期限の切れているものが入っていませんか?

布団は敷きっぱなしではありませんか?

シーツは小まめに洗っていますか?

本棚にホコリがかぶっていませんか?

パソコンデスクは積み上げられた資料で埋まっていませんか?

断言しましよう。

それが、あなた自身なのです。

もし、あなたの部屋が汚ければ、そこにはマイナスの磁場がつくられている、ということです。

そして、マイナスはマイナスを呼び込みます。

放っておくと、あなたの心にも、あなたの人生にも影響を与えることになるのです。

逆も同じです。

あなたの心が、嫉妬、怒り、焦り、猜疑心、怠惰、自分さえよけれ

ばいいという自己中心主義などで満たされていたならば、必ずあなたの心は、あなた

の部屋に表れるでしょう。

そして、恐ろしいことに、マイナスの磁場がつくり上げら

れ、同質のマイナスをどんどん引き寄せてしまうのです。

あなたの心と環境は相互に影響し合って、あなたの人生を決めてしまうのです。

 

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成功を加速「そうじ力」 舛田光洋著 ソフトバンク クリエイティブ
池田龍三氏「ちょっといい話」より

 

ちょっといい話~大人用~「やる気」(読了時間:約1分)

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ウィスコンシン大学のグレノ・マルシュという心理学者は、

何事につけても「やる気」の高い人について徹底的に調べて見た結果、

彼らは「自分のことが好き」で、「自分に高い価値を置いている」ということを発見した。

彼の調査によると、自分に価値がないと思い込んでいる人は、価値を置いている人に比べて、


やる気が37%も低かったそうである。

自分を好きにならないと、約4割もやる気が失せてしまうのだ。


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「不安イライラクヨクヨ」がなくなる本 内藤誼人 著 すばる舎

池田龍三氏「ちょっといい話」より

ちょっといい話~大人用~「娘の結婚式」(読了時間:約5分)

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この間、友人の娘の結婚式に出席した。

私と友人は高校からの友達で、かれこれ30年以上の付き合いで、その娘の事も知っている。

その子の結婚式という事で電話が来て出席することにした。

しかしその子、本当は友人の娘ではなく、友人が20歳の時に生まれた妹だ。

なぜ妹を娘としていたのかというと、友人が21歳の時に両親が事故で他界

家族は兄妹二人となり、

親のいない家族として育てるよりも、

片親ではあるが父親のいる家族として育てたほうが妹のためにもなるのではと、

彼なりに判断したからである。



当時そのことで友人から相談された時は私はすごく反対した。

確かに妹のことを考えればそれがよいのかもしれないが、お前自身はどうなるのか?

21才やそこらで子供一人、しかも片親として育てる事は幾らなんでも無理がありすぎる。

母親のことを尋ねられたらどう答えるのか?そもそも戸籍を見られた際気がつく。


祖父の元で育ててもらったほうが良いのではないか?

それに友人自身の将来の結婚などのこともどうするのか?



それらの事を友人に尋ねると、友人は父親母親方の祖父はすでに病気で他界、親戚に預けるのも嫌、

それ以前に自身、両親が他界し、つらい時

妹の笑顔に救われた、この子が無事育ってくれるのならば

自分の幸せは二の次でも構わない。



そういわれたら私自身何も言い返せず、ただ

「つらい道なのかもしれないが、頑張れ」

としか言えなかった。


それから友人は家事と仕事、妹の育児とで一生懸命だった。

私も何か手伝えることはないか?

と時折聞いてはみたものの、酒に付き合い話を聞くぐらいしか出来ることは何もなかった。

私の知る限りその子が友人が父親ではなく兄という事を知っている様子はなく

又友人からそのような話を聞いた事もなかったので、

うまくいっているのであろうと思っていた。

 

式も順調に新郎の会社の方、友人のスピーチなどすべてが順調に進んでいた。


そして新婦が手紙を読み始めた。


良くある内容の父への手紙である。

「お父さん今まで本当にありがとう」

そう言って娘さんは泣いていた。

泣きじゃくっていた。

しかしそこで事態は変わった。

娘が一向に続きを読まないのである。

そして首を横に振りながら何か訴えてる。

何が起こったのかわからず周りはざわつきだした。

次の瞬間彼女の口から『お兄ちゃん』という言葉が出てきた。

私は口から心臓が飛び出るかと思った。


きっと友人もそうに違いない、なにせ顔色が一瞬にして変わっていた。

彼女はすべて知っていたようである。

何でも高校生の時、書斎を整理している際に偶然友人の日記を見つけ読んだようで

その時自分が娘ではなく妹である事を知ったようである。

彼女は言葉にならないぐらい、

泣きながら友人に感謝の言葉を言っていた。

そしてそれと同時に謝罪もしていた。

自分のせいで兄の人生を狂わせてしまった。

本当にごめんなさいと何度も謝っていた。

友人は

「それは違う。俺の人生はつまらない物じゃない。

お前がこんなに大きく育ってくれた。

それだけで俺には十分だ」

そういっていた。

俺も自分のことではないのにもかかわらず涙が流れていた。

そうして周りから拍手が送られ何事もなかったかのように式は進んでいき、結婚式は終わった。

私は友人とその後居酒屋へ行き酒を飲みながら話をした。

話をしながら友人は妹のことを思い出しながら涙を流していた。

私はその時友人におつかれさまと言ってやった。

友人は笑いながら、いえいえと言い泣いてた。

友人が今一番楽しみにしているのは孫が生まれることらしい。

 

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【100人の1歩】より

池田龍三氏「ちょっといい話」より

ちょっといい話~大人用~「1日に100回、自己イメージをしている」(読了時間:約3分)

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私たちは日々、自己対話によって、自己のイメージを強固なものにしています。

私たちは1日におよそ100回、自分を定義する言葉を口にしたり、心の中で発している

と言われています。

「オレは人見知りだからなあ」「オレは口下手だからなあ」「オレは体力がないもんな」

「アタシはおおざっぱな性格だから」「アタシは根気がないしなあ」「アタシは料理が嫌いだし」

というった具合に。

そうした自己対話がどこから出てくるかというと、自己イメージから出てくるのです。

自己イメージから出てくる自己対話が、自己イメージとブリーフ・システムをさらに

強固なものにします。

ブリーフ・システムとは、自己イメージから生まれた信念(ブリーフ)にもとつい

て思考や行動が決定されていくことを指します。

自己イメージに沿って自己対話が行なわれ、自己イメージとブリーフ・システムが

ますます固定化します。

このように、私たちは言語で強力な縛りを受けています。

「自分は○○な人間だ」という信念は、「言語」と「イメージ」と「情動(感情)記

憶」の三つの要素でできています。

例えば、上司に怒られたときのことを思いだして、「あのときは最悪だったな…・:」

と自己対話をした途端に、必ずそのときの「怒られている自分」というイメージと

「みじめな自分」という感情の記億がセットになって立ち現れます。

そのとき脳では、失敗をもう一度体験したのと同じ臨場感が生まれます。

つまり、実際にそれが起こっている場面に身を置いているような生々しい感覚を感じるのです。

ですから、失敗体験を何度も思いだす性格の人がいますが、そのクセは絶対にやめ

るべきです。百害あって一利なし。失敗体験の反芻は頭のゴミです。
 
実際には一度しか起こっていないマイナスの出来事でも、その出来事についてのマ

イナスの自己対話をくり返すと、脳の中では何度もその出来事を体験したのと同じこ

とになり、「自分はダメな人間だ」というブリーフが強固になります。

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「『頭のごみ』を捨てれば、脳は一瞬にして目覚める」苫米地英人著 徳間書店

池田龍三氏「ちょっといい話」より

 

ちょっといい話~大人用~「運」(読了時間:約4分)

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いつも運のいい人、いつも運の悪い人がいます。


幸運・不運に差がつくのはなぜなのか?ツイていない人もラッキーな人になれるのか?


このことをイギリスの大学が調査し、興味深い記事がありました。


ハートフォードシャー大学のリチャード・ワイズマン博士は、

今から10年前に幸運について調べてみようと思い、


自分がいつもツイていると思う人、

いつもツイていないと思う人に、

連絡をしてくれるよう新聞に広告を出しました。


何百人もの人がボランティアとして参加し、


いろんな人を面接して話を聞いたり、彼らの経験を尋ねたりして、


人々の生活を調査したそうです。



幸運な人が常によい機会に恵まれ、

不運な人が機会に恵まれないのは、

彼らの行動や考え方に原因がないか

を確認する実験です。



まず両グループの違いが、チャンスを見つける能力の違いからくるのか、テストをしました。


幸運グループと不運グループの両方に新聞紙を与え、

「新聞の中に何枚写真があるか?」と質問しました。


実は新聞の半分くらいのところに大きなメッセージで、

「この文字を見つけたことを伝えると50ドルもらえます」

と言う文が書かれていたのです。


この文は5センチ以上の活字で印刷され、


半ページほど占めてあり、まさに目の前に来るようになっていました。


そして不運グループはそれを見逃す確率が高く、


幸運グループは見つける確率が高かったそうです。


ツイていない人々はツイている人々に比べて、一般的に神経質な人が多く、


彼らの不安などが、思いがけないチャンスに気づく阻害をしているそうなのです。


結果として何か別のものを探すことに集中しすぎて、


別の良い機会を見逃すことになっており、


例えばパーティに行って良いパートーナーを探すことに夢中になりすぎ、


良い友人を持つ機会を失う、というような結果になっているというのです。


または新聞で職探しをするときに、


自分の決めた仕事の広告を探すばかりに、


違うタイプの仕事の機会を見逃す、という風にです。


そしてツイているタイプの人々はリラックスしている上に、


心がオープンなので自分たちが探しているものだけでなく、


そこにあるものを見つけやすいとのことだそうです。


その調査結果から、幸運な人々は4つの原則によって、


幸運を生み出していることがわかったそうです。


この原理を応用して、どんな人でも幸運を作り出すことはできるのか?


という実験もされました。


結論から言うと答えは「Yes」です。


1ヶ月の間、幸運な人と同じような行動をしてもらい、


自分の直感を大事にし、運があると期待をかけ、


そして悪運には融通を持って対処するようにさせたのです。


すると劇的な結果が出ました。


80%の人が自分の人生について幸福感を得て、幸運なように感じていたそうです。



そんな幸運の要素と呼ばれる4つは、

1. 内から聞こえる直感を大事にする

2. 新しい経験をすることや、普段の習慣が壊れることに対し、心をオープンにする

3. 毎日少しの時間だけ、うまくいったことを考えるようにする

4. 重要な会議や電話などする前に、自分を幸運な人間だと心に描く

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[魂が震える話] ~人がひとを想うということ~ ゆう けい 著 出版社 エイチエス

池田龍三氏「ちょっといい話」より