いい話を、子どもたちに!【いい話を集めたブログ】

いい話をたくさん子どたちに聞かせたいと思い、古今東西からいっぱい集めました。寝る前にスマホで読み聞かせできます。大人の気分転換にもどうぞ。

ちょっといい話~大人用~「自分に声かけする」(読了時間:約3分)

f:id:kkttiiss1036:20190924131750j:plain


松岡修造氏の心に響く言葉より…

タイガー・ウッズ選手と、幸運にもあるゴルフ大会でいっしょにラウンドしたとき、


彼が、プレー中、常に自分に対する声かけをしていたのを見て、驚いたことがあります。


いい球を打てたときには「ナイスショット!」と堂々と自分をほめ、


ミスショットをしてしまったときは「ネクストタイム!(次はうまくいくさ)」と自分を明るく励ます。


自分の思いを言葉に出し、自分をどんどん盛り上げていく。


こうした「言語化」が、ウッズ選手の強さを支える秘密の一つなのだと思います。


これと似たようなことは身近にもあります。


たとえば、少年野球の試合などで、監督が選手たちに向かって


「もっと声を出せ!」と指示したり、ベンチにいる子供たちに大声で応援させたりしているシーンを、


よく目にするでしょう?


あれは、「ナイスプレー!」「ドンマイ!」などと、


とにかく自分の思いをワーワー声に出していくうちに、


不安や恐れの感情がリセットされていき、気持ちが少しずつラクになるからです。

気持ちがラクになれば緊張もそれほどしなくなり、自分らしいプレーができるようになります。


反対に、黙っていると、モヤモヤした不安や恐れの感情がどんどん膨(ふく)らんでいき、


勝てる試合も負けてしまうことがあります。


言葉にして自分に言い聞かせるということは、けっこう重要なことなのです。


それについて、面白い話を聞いたことがあります。


ダイエットの一つの方法として、食事のあと「ああ、おいしかった!」と


声に出して言うと効果がある、というのです。


もっと食べたい思っていても、満足感を表す自分の言葉が耳から入って脳に届くと、


「満足した」という信号が脳から発せられ、実際に満足してしまうのだそうです。


同じ原理で、睡眠不足の場合にも、朝起きたときに「ああ、よく寝た」と声に出すといいそうです。


脳にはこういうはたらきもあるのですから、みなさんも自分の思いをどんどん言語化してみましょう。


声を出して騒いだり、からだをちょっと動かしたりすれば血流がよくなるので、


脳の活性化にとって悪いはずはありません。


机の前に座ったまま黙然としているよりも、仲間と雑談したり散歩しているときのほうが、いろいろなアイデアが浮かびやすいという経験は、みなさんにもあるはずです。

・・・・・・・・・・・・・・
『本気になればすべてが変わる』文芸春秋社
池田龍三氏「ちょっといい話」より