ちょっといい話「浅田真央さんの話」(読了時間:約2分)
中国で開かれたアイススケートショーに参加した浅田真央に、
現地の通訳として一人の中国人女性がついた。
彼女が真央を担当したのはたった4日間だったが、
真央の人柄に惚れ、別れる時には号泣したという。
その通訳によると、真央は中国においてもスターであるにもかかわらず、
プライベートでも尊大なところが一切なかったそうだ。
いつも笑顔で、取り囲むファン一人一人の要求に丁寧に応えていたらしい。
時間には正確で、逆にスケジュールが変更になってしまった場合にもまったく不平を言わない。
部屋の掃除をマネージャーがしようとすると、あなたは忙しいから、
とそれを制して自分で掃除を行う、など誰に対しても礼儀正しく明るく接していたという。
その通訳はこれまで何人かの大物スターの通訳を担当してきた。
それまでのスターたちは自分にとって利益のある人には愛想よく、
メリットのない人には冷たい別の面を見せていた。
そんな中、出会った浅田真央を知って、
彼女のような人こそ本物のスーパースターというものなのだ、と思ったという。
そして彼女はこう語った。
「浅田真央さんと過ごした数日で、私は日本人に対する見方が変わりました。
そして真央を応援する中国のファンは、
本当に価値のあるものを見分ける目を持っていると思います」と。
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「有名人の泣ける話」 著名人秘話研究会 編 サンクチュアリ出版
池田龍三氏「ちょっといい話」より