いい話を、子どもたちに!【いい話を集めたブログ】

いい話をたくさん子どたちに聞かせたいと思い、古今東西からいっぱい集めました。寝る前にスマホで読み聞かせできます。大人の気分転換にもどうぞ。

ちょっといい話「2人の木こり」(読了時間:約2分)

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2人の木こりがいた。
  
1番目の木こりは満身の力をこめて木を切った。
 
休憩も昼休みもとらず、できるだけ多く木を切るために全力を注いだ。
 
朝は誰よりも早く働きはじめ、夕方は誰よりも遅くまで働き続けた。
  
他の木こりたちは、彼があまりにも速く木を切ることに驚嘆した。
 
しかし、1日が終るころには、2番目の木こりのほうが多くの木を切っていた。
 
1番目の木こりほど懸命に作業をしていたわけではないし、休憩も何度もとっていた。
 
1番目の木こりは2番目の木こりに歩み寄って質問をした。
 
「君はどうやって僕より多くの木を切るんだね? 僕の方が朝から晩まで長時間一生懸命に働いているはずなのに。もしよければ、君の成功の秘訣を教えてくれないかい?」
  
2番目の木こりは一瞬考えて言った。
 
「成功の秘訣なんてとくにないけれど、これだけは間違いない。どれだけ作業が忙しくても、僕は時間をとって斧を磨くことにしているんだ」
 
「斧がよく切れれば、より少しの労力で多くの木を切ることができるからね」
 
 この寓話でいう斧を研ぐという作業は、時間をとって、自分を高めるということだ。
 
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出典[自分を磨く方法]アレクサンダー・ロックハート 著 ディスカヴァー・トゥエンティワン
池田龍三氏「ちょっといい話」より