ちょっといい話~大人用~「グッド&ニューは運を引き寄せる」(読了時間:約3分)
精神科医、西脇俊二氏の心に響く言葉より…
スランプを脱出するためにチームで取り組める方法があります。
それは「グッド&ニュー」です。
やりすぎている人は余裕がなく、周りが見えていないため、ネガティブな思考に陥りやすいものです。
そんな時にお勧めなのが、この方法です。
グッド&ニューとは、24時間以内に起きたよかったこと(グッド)や、新しい出来事(ニュー)を、周囲の人と共有するミニゲームです。
参加者の前で、1人1分間以内に、順番に発表するゲームです。
だらだら長引かせないようにするため、参加者は立ってゲームに参加します。
「昨日、うちの近所にコンビニができました!」
「庭に美味しいトマトがなりました!」
「友人に肌がきれいだね、といわれました!」
このように、頭に浮かんだ日常の些細なグッド&ニューを参加者に発表します。
参加者は発表者の発言に対して、「おめでとう」という気持ちを込めて、元気よく拍手を送る決まりです。
発表者もまた、自分の発言に「やったー!」という気持ちを込めて、元気よく拍手しましょう。
グッド&ニューをやるメリットは、「明日、みんなの前で発表しなければならない」という気持ちから、自然にいいことを感知するアンテナがはれるようになることです。
たとえあなたが「いいことや新しいことなんて、そう毎日あるもんじゃない」と思っていても、探せば意外とあるものです。
今まで流してしまったのだと気がつき、自分は案外、グッド&ニューに囲まれているのだと実感できるようになります。
実は、私がグッド&ニューを最初に取り入れたのは、自閉症の子どもをもつお母さんたちの集まりでした。
グッド&ニューを始めるまで、お母さんたちは集まっては暗い顔をして、各々(おのおの)の悩み事を話していました。
お母さんたちの暗い顔が気になった私は、「じゃあ、みんなでグッド&ニューをやりましょう」と提案しました。
最初は馴れなかったお母さんたちも、グッド&ニューの回数を重ねるたびに、それまでの暗い雰囲気が一転、明るい雰囲気に変わり、会話も明るくなってきました。
次第に、お母さん方の会話から、「商店街のくじ引きで2等が出ました」「宝くじで1万円当たったの!」など、ラッキーな出来事が聞かれる機会が増えてきたのです。
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『「やりすぎ」をやめれば全部うまくいく。』PHP
池田龍三氏「ちょっといい話」より