ちょっといい話~大人用~「機会」(読了時間:約1分)
こんなことはないだろうか。
たとえば子供が後かたづけをしようとする。
もちろん、大人や親の目から見たら、
モタモタとまどろっこしい。段取りも悪い。
そこで、つい口を出してしまう。
いや、アドバイスならいい。
そうではなく、
相手の未熟さをなじったりするいい方になる。
さらにいけないのは、
「もーっ、だめねぇ。ほら、私に貸しなさい。
私がやってあげるから」
と、口ばかりか手まで出してしまう。
親は、子供のやる気や試みを横取りしてはいけない。
たとえそれがまどろっこしく見えても。
また、幾度か失敗したとしても。
そのくりかえしから、子供は成長してゆくのだから。
「早く、早く」は、すぐにおやめなさい。
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出典 [「ゆっくり力」ですべてがうまくいく] 斎藤 茂太 著 新講社
池田龍三氏「ちょっといい話」より