いい話を、子どもたちに!【いい話を集めたブログ】

いい話をたくさん子どたちに聞かせたいと思い、古今東西からいっぱい集めました。寝る前にスマホで読み聞かせできます。大人の気分転換にもどうぞ。

ちょっといい話「楽しくすれば重荷には軽くなる(トム・ソーヤの冒険より)」(読了時間:約2分)

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マーク・トゥエインの『トム・ソーヤの冒険』にこんな話がある。
 
あるとき、トムは学校をさぼったのが発覚し、罰として塀のペンキ塗りをさせられる。
 
トムはこの仕事がいやでいやでたまらない。しかし、やらねばならない。
 
 そこでトムは一計を案じる。このペンキ塗りを、いかにも面白そうに始めたのだ。
 
おもしろくておもしろくてたまらない、というふりでペンキを塗った。
 
 
するとそこへ友人が通りかかった。トムがあまりにも楽しそうなので、
 
「ちょっとやらせてくれないか」という。
  
トムはしかたなく、友達にもやらせてやった。
 
次から次へとやってくる友人が、みんなペンキ塗りを替わりたがる。
 
おかげでトムは、自分ではあまり苦労もせず、
 
あっというまにペンキ塗りは終わってしまった。
 
 
楽しそうな人のそばには、人が寄ってくる。
 
人が集まってくれば、つらい気持ちも軽くなる。
 
つまらなそうに、つらそうにしていれば、人は寄ってこない。
 
ひとりぼっちになり、重荷はもっと重くなる。
 
たとえ実際に仕事を替わってもらえなくても
 
人がそばにいるだけで、重荷は軽くなるものだ。
 
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 『続「なぜか人に好かれる人」の共通点』斎藤茂太著 新講社 
(子ども用に一部改変)
池田龍三氏「ちょっといい話」より