『最後の晩餐』の制作中、レオナルド・ダ・ビンチは仲間と喧嘩をした。
腹立ちまぎれに相手を罵倒し、脅迫めいたことさえ口走った。それから、キャンバスに戻ってキリストの顔を描こうとした。だが思うようにいかない。
頭に血が上っていて、仕事に集中できなかったのである。
結局、絵筆をおき、先ほどの喧嘩相手を探し出して、わびを言った。
仲直りをして作業場に戻ったレオナルドは、無事キリストの顔を仕上げることができた。
『ビッツ&ピーセズ』より
「こころのチキンスープ5」ダイヤモンド社
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