いい話を、子どもたちに!【いい話を集めたブログ】

いい話をたくさん子どたちに聞かせたいと思い、古今東西からいっぱい集めました。寝る前にスマホで読み聞かせできます。大人の気分転換にもどうぞ。

ちょっといい話「『イギリス首相』の座」(読了時間:約2分)

f:id:kkttiiss1036:20190730225951j:plain1874年、2人の男が「イギリス首相」の座をめぐって争っていました。

 

グラッドストンと、ディズレーリの2人です。

 

1人目のグラッドストンは、大金持ちの息子で、オックスフォード大学を首席で卒業した秀才です。

  
2人目のディズレーリは、移民の家系で、若い頃は商売に手を出すも破産に追い込まれるなど、
  
波瀾万丈の人生の末に政治家となった人物です。
  
投票の1週間前にある女性が、偶然にこの2人とそれぞれ会食することがありました。
  
メディアは、その女性にインタビューをしました。
  
「2人の印象はどうだった?」と。
  
彼女の答えです。
  
「最初のグラッドストンは、イギリスで一番頭のいい男性ね」と。
 
 そして、
  
「次のディズレーリは、私が一番イギリスで賢い女性だと思わせてくれたわ」
  
この言葉をメディアは大きく取り上げました。
  
そして、その時の実際の選挙ではどちらが勝ったと思いますか?
  
そう、2人目のディズレーリです。
  
人々は、「一番あたまがいい」人物よりも、
  
「一番あたまがいいのはあなた、と思わせてくれる人物」を好んだんですね。
  
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「幸せになる勇気 超訳 マザー・テレサ」 もり たまみ 著 泰文堂 
池田龍三氏「ちょっといい話」より