いい話を、子どもたちに!【いい話を集めたブログ】

いい話をたくさん子どたちに聞かせたいと思い、古今東西からいっぱい集めました。寝る前にスマホで読み聞かせできます。大人の気分転換にもどうぞ。

ちょっといい話「GODIVA(ゴディバ)」(読了時間:約3分)

f:id:kkttiiss1036:20190730225951j:plainむかしむかし、時は11世紀

イギリスの町にレオフリックという領主がいました。

レオフリック領主は重税を課し

市民を苦しめていました。

その妻の名前は、ゴディバといいます。

あまりにひどいと感じたゴディバ夫人は、

「重税を課すのはやめて!」と。。。

しかし、夫は聞き入れてくれません。

「うるさいっ!口をだすな!」

ゴディバ夫人は、何度も何度も、お願いしました。

うるさく思ったのか

レオフリック領主は、ある条件を出しました。

「お前が全裸で馬に乗り、街を一周するなら聞き入れてやろう!」

中世において、女性が人前で裸になること自体、あり得ないことでした。

領主は不可能な条件で黙らせようとしたのです。

しかし、ゴディバ夫人は考えた結果

「分かりました。やりましょう」と

条件をのんだのです。

条件を出したからには、領主は引けません。。

 

「領主夫人が私達の為に恥を絶えてくれる」

そんな噂が市民の間でながれ始め

みんなは集まって話し合いをした結果

「せめて自分達は、その姿を見ないでおこう!」

と決めました。

街のみんなは家に入り

窓も閉めカーテンもしめて閉じこもりました。

約束通りゴディバ夫人は全裸で馬に乗り

街中を一周しました。

こうして約束を果たした結果、課税される事がなくなりました。

GODIVA創始者ジョセフ・ドラップスと妻ガブリエルは、

ゴディバ夫人の勇気と深い愛に感銘し

1926年ベルギーに誕生した自らのブランドに

GODIVA」(ゴディバ)

の名を冠しました

ゴディバロゴマークには

全裸で馬に乗った女性「ゴディバ」の姿があります

その歴史が刻まれているのです。

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池田龍三氏「ちょっといい話」より