ちょっといい話「 今が一番幸せだ」(読了時間:約2分)
【魂が震える話】
京都・清水寺の貫主であられた大西良慶師は、107歳で天寿を全うしました。
大西良慶師が百歳を迎えられたお祝いの席のこと、
ある外国人からこんな質問をされます。
「和尚さん、あなたの百年の人生でいつが一番幸せでしたか」と。
その時、傍におられた弟子の森清範師は、
「師匠はおそらく体力的にも自由がきいた六、七十代の頃でしょう」
と答えるに違いないと想像しました。
しかし大西良慶師は100歳でありながら、
即答してこう言いました。
「今がいいね、今が一番幸せだ」
視力も低下し、耳も遠くなり、
食物にもいろんな制限を受けている師匠の言葉
「今が一番幸せだ」
これを聞いたお弟子さんの森師は大変感動したそうです。
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時が経てば、体は老いていきます。
いろんな制限ができるかもしれません。
思うように動かすこともできなくなるでしょう。
しかし、だから何なんでしょう。
今、今、今、の連続を生きている人にとって、
体が動くかどうかなんて関係ない。
制限があったって構わない。
今、この瞬間の自分の思考は自分にしかコントロールできない。
「幸せ」と思えば幸せだし、「不幸」だと思えば不幸にもなれる。
池田龍三氏「ちょっといい話」より